先日、テレビ朝日より各界の「育てのプロ」に密着した成功例のある教育法として、
「ソダテル検定」という番組が放送されていました。
皆さんはご覧になられましたか?
この番組では、世の中の「天才を育てた人達」の育て方にフォーカスをあて、それを実際の子育て場面に密着しながらお伝えするという番組です。
天才が育てられるということで、子育て中真っ只中のわたくしHIROも食い入るようにみていました。
その中で、色々勉強になることが多かったので、その点を私ならどうやって実践するかな、
なんて考えたことを絡めてお伝えしていきます。
ネットなんかでは、「厳しすぎる」や「子どもが可哀そう」など賛否両論の声があるかとは思いますが、
あくまでも子育てをしているパパ目線からみた一視聴者としての意見を述べていきますのであしからず。
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ソダテル検定をみた率直な感想は!?
この手の番組でいつも思うことなのですが、これに出てくる人って大概有名人の子どもか、家が豪華じゃねとか、
子どもオシャレやわ、とかこんなすごい習い事できるかよっていうような、
少しひがみみたいな気持ちでみてしまうことないですか?
これって私だけかな??
だから、これってお金と時間があるからできるんじゃねってまたまたブラックな部分がでてくるんですよね(笑)
両親共働きで、帰ってきたらご飯の準備から、お風呂に入って、明日の準備やお弁当にって、
ホント我が家ではゆっくりテレビをみている暇もなく、多忙極まりないので、
こんなことできないよってどうしても思っちゃうんですよね。
実際、この番組中も何度も子どもに遊べ遊べって邪魔されたか。
結局録画用番組で子どもが寝静まってからみていたのですが。
ソダテルメソッドって色々だな~
まずは東大に合格するソダテルメソッドでは「お茶碗のご飯粒を数えさせる」や「絵画を習わせる」ようです。
しかし、我が家には、そんなご飯粒を数えるほど子どもご飯我慢できないしな~とか、
絵画に習うにも送り迎えをする時間もなければ、そんな高いとこにいれれるお金の余裕もないしな~、
なんて思っちゃったりするわけ。
これって、一般的な家庭では極々普通にでる意見じゃないのかなって思うのですが。
また「スマホを使って偉人をみせる」ってあるけど、子どもはスマホをみせるとポケモンGoかゲームが気になって、
そんな誰だかわからないお偉いさんの顔みね~もんな、なんて愚痴が飛びそうですが、それは腹にぐっとこらえて。
じゃあ、そういったことを我が家での子育てにも活かせないかと色々模索してみました。
ここではそれぞれの特徴について、あくまでも主観としてお伝えしていきますね。
残念ながら、私にはメソッドと呼べれるすごい方法がみつかっておらず、まだまだ模索中なので。
計算することで働く脳
ご飯粒を数えるといったことに関して、数字を使うことは脳にはとても大事なのはもうわかりきったこと。
何が大事かっていうと、脳の働きが子どもと大人では実は計算している時って頭の活動が違うってことが言われており、
計算をすることで大人の脳に近づくと言われています。
皆さんが子どもに計算を教えている時、子どもって、ある時は足し算の計算ができても、ある時は全然できないって時ないですか?
我が家でもさっきまでできていた計算が、途端にできなくなるなんてことが往々にしてあります。
これに対してなんでできないのっていつも怒りそうになるんですが、
実は子どもって今までやった計算方法なんて頭に記憶できていないことが大半なのです。
その反面我々大人は一度計算をしたりするとある程度数式の法則性っていうのが頭に残ります。
例えば2+3=5で、じゃあそこから3ひくとってなる、頭の中でこの2+3の図式が頭に残っているから、
2+3−3って計算が瞬時にできるのですが、子どもはそうはいきません。
この数式性を作っているのが、頭頂葉と言われる部分で、
ここは以前のブログでもその重要性については書いていますので、またご覧ください。
頭頂葉について書いたブログ「子ども版親の伝え方が9割」
そして、この頭頂葉ともう一つ大事な部分があるのですが、それはどこだと思いますか?
って、そんな専門的なこと知らねえという声が聞こえてきそうなので次に解説していきますね。
子どもが計算する時って頭の中ではどうなっているかというと、
言われた計算(例えばリンゴ2個とミカン3個があります、合わせると)に対して一回一回脳みその考える部分(脳の前側にある前頭葉という部分なのですが)で計算しては、
また次に言われたこと(大人が2人と、子どもが3人で何人になる?って問いに)に対して頭で考えて計算するといったように、
頭に記憶として残りにくい脳の働きになっているのです。
じゃあ、大人は何故こういったことができるのかというと、脳の中にある海馬という部分が大きな役割を果たします。
この海馬という部分は記憶という面では非常に重要になってくる部分で、
この部分がいわゆる貸金庫のようにずっと昔の記憶を貯めておく場所になります。
それに比べ前頭葉ではいつでも取り出せる貯金箱のように、つい先ほどの記憶しか頭に残せないため、
計算するときにもこのように一回一回考える必要があります。
そう考えると、どうすればこの海馬と言われる部分が働くのかってなると、もう反復しかないんですよね。
徹底的に、子どもがわからないって言おうが、覚えさせるためには反復するしかないってことなんですよ。
ひとつ子育てにおいてはこの反復といったことが非常に重要になるので覚えておいてくださいね。
子育てには環境が大事
最近ではよく言われるのが、勉強はリビングでしなさいとか、
図書館なんかの静かな所より少しうるさいぐらいのカフェが良いみたいなことを聞くのですが、
まさにそれを実践しているそろばん教室があるようです。
それは奈良県天理市にあるチャイルドスクールという教室です。
またここでは、タイマーで時間を区切ったり、自分が休みたいときに休むといった様々な工夫がされています。
これは大人がもっている勉強するためにはこうでないといけないっていった先入観から一度切り離して考えてみても良いんじゃないかなって思うし、
子どもにとって最も大事な自主性を鍛えるという面では非常に大事なことになると思います。
しかし、忘れてはいけないのはこれがすぐに効果がでるっていうわけじゃなく、かつそれに適応するにはある程度時間が必要ってことになります。
皆さんのお子さんはこういったうるさい環境で大人しくすることができる子でしょうか?
一緒になって騒いでしまう子ではないでしょうか、我が家の子も兄弟で全くといっていいいくらい性格が違います。
この子には、大丈夫だけど、あの子には合わないっていうことが絶対あります。
まずは適材適所、その子にあった環境をみつけてあげるのが、親の務めになります。
これは普段子育てをしていればどういった時にお利口で、どういった時に言うことを聞かなくなるか、
そんな程度でも良いので一度お子さんのタイプを見極めても良いかもしれませんね。
ただここで言えることは、子どもの脳はすぐには適応できないってことで、何をするにも時間がかかります。
上で述べたように記憶と一緒で、頭に残すためには反復すること大事になります。
そして、その反復が積み重なって初めて習慣として、脳がそれに慣れてきます。
それまでひたすら耐えることを覚えさせるのもある意味親の采配に関わってくるということになりますね。
子育てに厳しさは必要か
そして、最後に卓球やバイオリンを習っている子どもたちの教育をみていて感じたのが、
親がとてつもなく厳しいということ。
えっ、そんなに怒って大丈夫なのって思うくらい親が恐いし、
子どもの成長を妨げてしまいそうなんて思うのが普通なんじゃないかなって思うんですよね。
ただ、ここで知ってほしいのは恐いことが決して良いとは言えないということです。
現にそれがトラウマとなり、親の目が離れているにも関わらず、子どもが常に恐怖として体験したことは、
実は、感情という側面をもち記憶に定着しやすく、
先ほどの海馬ではない別の記憶の貯蔵庫として扁桃体という部分に蓄えられます。
この海馬と扁桃体はともに影響力をもち、記憶することの定着にも影響します。
皆さんは一度恐怖体験したことに関して、トラウマのように長く記憶に残っていることはないでしょうか?
こういった感情を伴う記憶形成は実は長く頭に残りやすいため、実は子どもの脳にとってもすごくストレスになります。
そうすると怖いという体験から、自分で考えることをやめることで、どんどん脳の発達が悪くなることも言われています。
厳しくするといったことにもある程度の限度は大事になるってことを覚えておいてください。
そして次に伝えたいことが私自身がこの番組を通して最も大事だと感じた部分です。
このソダテルメソッドをみていて感じたのが、親の熱心さだったのです。
厳しくすることと、恐怖を与えることは違うといいましたが、
親がどれだけ子どもの子育てに熱心なのかで実は子どもの脳ってすごく成長する速度が変わってくるんですよね。
皆さん、子育てに関して色々な方法があるにせよ、そういったメソッドをしている方は本当に熱心です。
働いていなくて時間がかけれるから、お金があるからといったことも背景にはあるのかもしれませんが、それだけでは絶対ないと思っています。
自分時間を削りながら、子どもの可能性を信じてあげることがこのソダテルメソッドにはつまっているんじゃないかなって思いました。
だから、生活の中で30分でもいいし、僕はたった5分の関りでもいいと思っています。
是非子どもに関わる時間を作ってみて下さい。
それが今日お伝えする我が家流ソダテルメソッドの実践方法です。
子育てはある意味親育てでもあります。
親が子どもに付きっきりで相手してあげれる時間なんて、もうすぐなくなります。
だからこそ、子育てを通して一緒に成長することを楽しんでみてください。
まとめ
学ぶという語源は実は「まねぶ」と言われていて、親の姿を子どもは知らず知らずのうちにみています。
自分に対してこれだけ熱心にしてくれているならと子どもはそれにこたえようと必死になってくれます。
だからついできないことでカッとなったり、怒ったりするときもあると思いますが、
頑張った子どもを一度ほめてあげることも忘れないでください。
そして、私はこの熱心さをもっている親御さんが一番子育てを頑張っている当事者だということもわかっています。
だから、こうして私のブログからでも何か一つでも子育てのヒントになるようなことを探してきてくれているのですから、
私はそんな親の方たちの味方でありたいし、
この子育roomが、そういった親御さんが一息つけたり、悩みを打ち明けられたり、
また子育てを頑張ろうって思える空間になってほしいなって願っています。
そして、そうすることが私の夢でもあります。
是非、子育てにつかれた際は、コーヒーの一杯は出せませんが、一息つくためにまたここに遊びにきてください。
それでは皆様の子どもの成長を子育roomより祈っています。
またいつでも遊びにきてくださいね。